グラミン銀行日本の代表は菅正広?仕組み・問題点や融資時期を調査!

構想 グラミン日本

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日本にもあの『グラミン銀行』ができる?

それはそれは大歓迎!

と私みたいな小市民は思うのですが、問題も

いろいろあるようです。

 

だいたい日本って、新しいことを始めようとする

とやれ法律がどうだとか、規制がどうだとかで、

とにかく事をめんどくさくしてしまうと感じて

いるのですが、じゃあ、グラミン銀行は何が問題

だっていうんでしょうか?

そしていつから始まるんでしょうか?

 

金融なんかに全く知識のない私は、できるだけ

自分にもわかるように調べて見たいと思いました。


グラミン銀行とは


本部はバングラデシュの首都ダッカにある銀行。

貧困者向けに少額のお金を貸し出す仕組みを持つ

マイクロファイナンス機関。

「貧者の銀行」とも呼ばれています。

 

「グラミン」という言葉は「村(gram)」という

単語に由来しています。

 

それまでバングラデシュの銀行は、資産家しか

相手にしていなかったし、1971年にパキスタン

から独立してからは、国内紛争が続き、その上

インフラの未整備や行政の非能率、さらにハリ

ーンの被害もあり、現在はアジアの最貧国に属し

ている国です。

 

貧しい人々は高利貸しから借金するしかなく、返せ

ないと土地を取り上げられたり、日本円にして僅か

千円の借金で、かつての日本のように娘を売らなけ

れば食べていけない、それでも間に合わずに飢え死

にする人も出ている有様でした。


国に彼らを救う仕組みは全く無く、チッタゴン大学

教授であったムハマド・ユヌス氏はそのような人々

が大学の外にたくさんいる中で、自分が教えている

経済学に意味があるのか、疑問を感じていました。


そこで学生たちと共に実態を調査し、自分のお金で

困っている人々に融資をしてみたところ、彼らは

ちゃんと約束を守り、そのお金を返済したのです。

ムハマド・ユヌス氏はこの成功で確信を得、最初は

銀行に話を持ちかけたのですが、銀行側は頭から

拒否。

 

そこで彼自身が銀行を設立することにしたのです。

国際機関から融資の元手になる資金を借り、それを

貧しい人たちに融資していきました。

銀行の設立は1983年。

 

平均貸出額は1万円にも満たないのですが、お金を

借りた人々は住まいの土地に盛り土をして、洪水

でも水没しないようにしたり、屋根にトタンを貼

って雨に濡れずにすむようにしていました。

 

家の中で濡れなくてすめば、内職もできるし病気

にならずに生きていけます。

 

今の日本では考えられないことですが、つい最近

まで(今でもかもしれません)バングラデシュの

多くの人がそうした暮らしをしていたのです。

 

また融資を受けている人のほとんどが女性です。

男性はお金が入ると自分のため(次のステップ

やギャンブル)に使ってしまうことがほとんど。

 

でも女性は男性より借りたお金をきちんと返済す

る傾向が高く、貸したお金の返済率は97%と、

一般の銀行よりも高くなっています。


女性は貯蓄意欲も高く、お金を自分自身の為より

家族のために使うのです。

 

グラミン銀行を利用した女性たちは、1日1回の

食事を2回に増やし、子どもに教育を受けさせ、

収入から貯蓄もできるようになりました。

女性たちは再生産のためにお金を使うんです。

遊んでいるバングラデシュの子供
今、借り手の97%は女性です。

 

グラミン銀行のシステム

グラミン銀行では、ただ貸付をするだけでなく

生活の質の向上も図っています。

バングラデシュの全ての銀行で、借り手は

「16の決意」と呼ばれる価値観を暗唱し、守る

事を誓います。

グラミン銀行のイメージ

16の決意

  • 1.私たちはグラミン銀行の4つの原則に従い、私たちの人生のあらゆる歩みの中でこれを推進する:規律、団結、勇気、そして勤勉。
  • 2.繁栄は家族のために。
  • 3.私たちはあばら家には住まない。まず第一に家を修繕し、新しい家を作るために働く。
  • 4.私たちは一年を通して野菜をつくる。私たちはそれらを豊富に食べ、余った分を売る。
  • 5.私たちは耕作期にはなるべく多くの種をまく。
  • 6.私たちは家族を増やしすぎないように計画する。支出をおさえ、健康に気を遣う。
  • 7.私たちは子供たちを教育し、子供たちの教育費を払えるよう保証する。
  • 8.私たちはつねに子供と周囲の環境を清潔に保つ。
  • 9.私たちは穴を掘ったトイレ (pit-latrine) をつくり、使う。
  • 10.私たちは筒井戸から水を飲む。もし井戸がない場合は、水を沸かすかミョウバンを使う。
  • 11.私たちは息子の結婚式で持参金をもらわず、娘の結婚式にも持参金を持っていかない。私たちのグループは持参金の呪いから距離をおく。私たちは幼年での婚姻をさせない。
  • 12.私たちは不正なことをせず、また他人に不正なこともさせない。
  • 13.私たちはより多くの収入を得るため、共同で大きな投資をする。
  • 14.私たちはつねにお互いに助け合えるよう用意する。もし誰かに困難があれば、私たちは全員で彼または彼女を助ける。
  • 15.もしどこかのグループが破綻しそうだとわかったときは、私たちはそこへいって回復を手助けする。
  • 16.私たちはすべての社会活動に共同で加わる。
出典:ウィキペディア

 

これを見ると、今までのバングラデシュの社会が

いかに未熟だったかとも思うのですが、これが

浸透すれば、むしろ日本より素敵な社会になるの

ではないかと想像してしまいます。

 

メンバーになるには、土地無しか、0.5エーカー

(2,023.42821㎡)未満の耕作地しか持っていない

ことが条件で、 銀行は担保を求めない代わりに、

顧客5人による互助グループをつくることを条件と

しています。

 

それぞれは他の4人の返済を助ける義務があります

が、連帯責任や連帯保証ではなく、他のメンバーに

本人に代わっての支払いの義務は生じないそうです。

 

(実際にはしばしばグループのメンバーが返済でき

ないメンバーの肩代わりをすることがあるようです)

 

グラミン銀行によれば、5000万人近くのバングラデ

シュの顧客の半数以上が絶対的貧困から脱出し、

全ての学齢期の子どもは学校に通い、全ての世帯が

一日三回食事をし、清潔な水を飲み、衛生的なトイ

レと雨漏りしない家を持ち、ローンを週に300タカ

(約401円)を返せるようになっているとのことで

す。

 

2006年、「底辺からの経済的および社会的発展の

創造に対する努力」が認められ、グラミン銀行

創設者のムハマド・ユヌス氏にノーベル平和賞が

贈られました。

平和のイメージ
 

日本版グラミン銀行は


 

グラミン銀行のモデルは途上国だけでなく、米英

仏など先進国でも貧困脱却に一定の成果をあげて

いますが、日本ではまだ。

米国ではのべ9万人に計約800億円を融資して

いるそうです。

貸し倒れ率は1%以下だそう。

 

2017年8月に「一般社団法人グラミン日本準備機

構」が設立されました。

現在は2018年夏を目途に「グラミン日本」を立上

げ、事業開始に向けて7億円を集めようと、寄付や

出資、クラウドファンディングなどで資金を調達

している最中のようです。

 

菅正広氏


代表理事は菅正広さん。(左の方)

グラミン日本の構想を提唱してきた中心人物の

一人です。

1956年福島県生まれ。

1980年東京大学経済学部卒業後、大蔵省(現在の財務省)入省。

OECD(経済協力開発機構)税制改革支援室長、アフリカ開発銀行理事などを経て、世界銀行日本代表理事を務めた。

現在の主な肩書は、明治学院大学大学院教授(法と経営学研究科)。

著者には、『マイクロファイナンスのすすめ――貧困・格差を変えるビジネスモデル』(東洋経済新報社、2008年)や、『マイクロファイナンス――貧困と闘う「驚異の金融」』(中公新書、2009年)、『貧困克服への挑戦 構想 グラミン日本(グラミン・アメリカの実践から学ぶ先進国型マイクロファイナンス)』(明石書店、2014年)などがある。

出典:aiterna×S「グラミン銀行、日本での立ち上げ検討へ」

 

 

 

氏が財務省で働いていた2007年、祖父が営む

会社が倒産しました。

 

リーマン・ショックが起きる直前で、「新自由

主義」のもとで進む格差社会、弱肉強食がもて

はやされ、1社の倒産には見向きもされない

社会に、氏は疑問を持ったそうです。

 

氏は「こんな社会にはしたくない」と、マイクロ

ファイナンスの重要性に気づき、研究するために、

バングラデシュグラミン銀行を訪ねてユヌス氏と

面会し、日本での実現可能性について話し合った

そうです。

 

日本に帰国してからもマイクロファイナンスの研究

を続け、数々の論文を発表しています。

 

メガバンクの若手で構成された有志チームも集まっ

てきましたが、通常の銀行とは異なるビジネスモデ

ルのため、経営陣のGOサインが出ず、断念する結果

が続きました。

 

そこで氏は自ら立ち上げることを決意。

2017年2月にはユヌス氏と契約を結び、グラミン

日本の立ち上げについて合意をもらったということ

です。

 

このあたり、ユヌス氏がグラミン銀行を立ち上げた

時と似ている気がします。

 

日本の貧困度

貧困のイメージ

日本では6人に1人が貧困ライン以下で生活している。

1人親家庭に限っては、過半数が貧困状態だ。

この割合は過去30年以上ずっと変わっていない。

生活困窮者へ少額融資して、貧困からの脱却を支援したい

 

「社会から貧困を無くす」ことを目的に、菅氏ら

は奔走してくれています。

 

7原則

グラミン日本は、ユヌス氏が定めたソーシャル

ビジネス7原則に基づき運営していくそうです。
  1. 利益の最大化ではなく、社会問題の解決こそが目的であること
  2. 財務的に持続可能であること
  3. 投資家は投資額を回収するが、それ以上の配分は分配されないこと
  4. 投資額以上の利益は、ソーシャルビジネスの拡大や改善のために使うこと
  5. 環境へ配慮すること
  6. スタッフは標準以上の労働条件・給料を得ること
  7. 楽しみながら仕事をすること
 

「グラミン日本」のビジネスモデル(素案)

【組織形態】

金融事業は任意団体(民法上の組合)、事務局運営は一般社団法人に事業委託か。
(設立当初は貸金業者として登録・運営し、10年後に預金取扱金融機関への移行を視野)

 

【資本:7億円】(当初)
  • グラミンアメリカでは最初の支店立上げに7億円が必要。
  • 寄付、出資、助成金、クラウドファンディング、低利融資、サポーター会費収入などで資金調達。
  • 5年後に黒字化を目指す。
 

【融資対象】
  • 貧困ライン以下の生活困窮者(約2,000万人)で、働く意欲と能力のある人。
    (潜在的)生活保護受給資格者やその近辺で生活する人(たとえば、生活保護基準の1.8倍以内の低所得者)。
  • 他の金融機関から融資を受けられる人は劣後。
  • 互助グループ(5人一組)を作れる人。
  • 働いて生活をステップアップしたい人、前向きに生きていきたい人。
 

【融資額】
  • 最初の融資額は最高20万円からスタート。
  • 2回目以降の融資額は返済状況を見ながら、増額可
 

【融資期間】

6カ月または1年

 

【ローン類型】

通常ローン、訓練ローン

 

【担保】

無担保・連帯責任(連帯保証とはせず)

 

【融資形態】

互助グループ(5人一組)のグループ融資。
  • 毎週1回のセンター(グラミン日本の支店の下部組織)・ミーティングに参加し、融資実行前に5日間の金融トレーニングに参加できる人に限る。
  • たとえば、メンバーは支店から0.5~1時間圏内に居住。
 

【融資順番】

2:3方式(最初に融資を受ける2人の返済状況を見て、次の3人が融資を受けられる)

 

【金利】
  • ビジネスモデルによるが、収支補い、できるだけ低い金利
  • 貸金業法の「特定非営利金融法人」の特例を利用する場合、上限7.5%
 

【資金使途】
  • 融資資金は、就労(起業ないし被雇用)によって所得を創出する使途に限る。
  • 所得を創出せず、費消される生活資金には融資しない
 

【返済方式】
  • 毎週。
  • 据置期間は1週間(ローン類型により要調整)
  • センター・ミーティングは毎週出席が義務。
 

【貯蓄の奨励】

少額でも定期的に自己名義の金融機関口座に貯蓄する。

 

【コミュニティのネットワーク形成】
  • 孤立しがちな生活困窮者が互助グループを形成することで、コミュニティの基盤が強化される。
  • 5か条の誓い(借り手の行動規範で、グラミン銀行「16か条の誓い」の日本版)をグラミン日本と借り手が一緒に議論し作成し、規律あるコミュニティづくりを目指す。
 

【融資実行の基本構造】
  • 互助グループ(5人一組)→センター→支店
  • 借り手のビジネス(仕事):生業、副業、フリーランス、プチ起業、ワーカーズ・コープ方式のグループワーク、フランチャイズなど
 

【就労支援・経営支援】

マイクロファイナンスと連携して実施⇒連携する団体や志を同じにするサポーターを募集。

 

借り方をまとめると、
  • 5人一組の互助組織で借りる形。
  • 1人の返済が滞ると、全員の融資の増額ペースが落とされる。
  • 融資後は週1回、お金の使い道や就労の取り組みについて確認する。
といったところです。

 

また、日本では起業のハードルは高いため、起業

支援よりも就労支援に力を入れていくそうです。

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日本社会での問題点

価値観の問題

価値観のイメージ
氏によると、成功のカギは「社会の価値観」

生活困窮者を「自業自得」と考えてしまうような

社会では、このモデルは成り立たないのですが、

現在の日本ではそういう面もあるように思います。

 

氏はアフリカのことわざを例えています。

早く行きたいなら一人で行け、遠くへ行きたいならみんなで行け

 

「自分一人で社会の価値観変えることはできない

が、仲間が増えることで、社会の雰囲気が変わる」

 

孤立の問題

孤立のイメージ
また、貧困に陥る人は孤立していることが多いと

いうこともあります。

 

五人一組みの仲間を作る手助けをしてくれるのか

、作れたとして互いを信頼しあえるのか。

 

でもその辺りをグラミンの担当者と密に話し合え

るなら、むしろ意欲湧くかもしれません。

 

法律の問題

国会議事堂
グラミン日本は、このままではサラ金を規制する

「貸金業法登録事業者」としてしか存立できない、

と、環境活動家の田中優たなかゆうさんはおっしゃっていま

す。
(参照:マネーボイス「2018年夏上陸「日本版
グラミン銀行」はサラ金とこの国の貧困に勝てる
か?=田中優)

 

金融に関する規制を、現状の営利事業向けのものに対し、「非営利事業」がしやすい法制度に変えることから始めてほしい。

 

そうかー、日本にはサラ金というものがありまし

たね。

 

「ウシジマくん」みたいな闇金から借りている人

は救われるのでしょうか。

 

「働く意欲と能力のある人」に貸すということは

、あの漫画に出てくる多くの借り手さんは難しそ

うです。

 

仮に立ち直らせようとしたら、闇世界からの脅し

なんかがあったりしないんでしょうか。

 

そしてその前に法律が立ち塞がっているんですね。

 

 

バングラデシュにも高利貸しはいたわけですから

、その辺はどうやってクリアしてきたんでしょう

ね。

 

こうなってくると菅正広氏の本を、じっくり読ま

なくてはならないかも。

 

SRBC

ユヌス&椎木ソーシャル・ビジネス研究センター(SBRC)は、持続可能な社会構築をめざすソーシャル・ビジネスの研究、調査、普及とインキュベーションを目的とします。国内外の関連機関と協定・共同研究等を通して、貧困, 健康, 環境, エネル ギー, 教育, 自然災害など)解決に向けたソーシャル・ビジネス・モデルを構築します。

 

2017年5月に登録されていて、各地で勉強会や

ビジネス講座を開いているみたい。

 

グラミン日本ができるまでに、社会に理解して

もらう土台を作っていこうということかな。

 

ツイッター(@SBRC12ユヌス氏の言葉に

こういうものがありました。

小さくてもいい、自分にできることをまず行動してみることから始まる

今日生まれたビジネスが世界を変えるのです


「格差社会」と言われて久しいですが、このまま

では何も変わらないんですもんね。

 

私はグラミン銀行が出来てほしいと思うし、その

ために出来ることって何だろう。

 

五人の仲間を探してみよう。

カズオイシグロは日本語が堪能?出身高校や年収をチェック!



鈴木るりかの小学校や中学校はどこ?小説のモデルと親の職業を調査!


まとめ

今年の夏、本当にグラミン日本ができるでしょ

うか!?

この、社会の閉塞感が、もしかしたらグラミン

日本が浸透することで変わっていくでしょうか。

 

グラミン銀行はただの銀行ではなく、今の社会

のあり方を変えていく挑戦のようにも思えまし

た。

 

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