テニス選手が八百長をする訳!処分や不正対策は?プロ選手が減る?

テニスコートをバックにアップしたテニスラケットとボールの写真.

2019年1月、テニスの八百長による違法賭博
28人のプロ選手を含む83人が逮捕されました!

以前からテニス界は八百長問題に揺れていたので
すが、ついに大きな前進が見られたようです。

選手名はまだ明らかにされていませんが、そもそ
もこれほど多くの選手が不正に手を染めるという
のは、プロテニス界にも何か問題があるのかも。

不正を犯した選手にはどういった処分が下される
のでしょうか。

そして、TIUはこれからどう対処していくので
しょうか。

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独立調査委員会(IRP)の調査報告

2019年1月9日、テニスの不正監視団体(TIU
は2018年に不正行為で処分を受けた選手数が、
この10年間で過去最多だったと発表。

TIU(テニス・インテグリティー・ユニット)
2008年、他のスポーツ競技に先駆けて、テニス界が設立したテニス不正監視団体。
国際テニス連盟、ATP(男子プロテニス協会)、WTA(女子テニス協会)、4大大会の主催者との連携を図る、基本的には独立した機関で、テニス界の八百長や、賭博などを世界的に監視します。
本部はロンドンに置かれています。

TIUチェアマンのスティーブ・シモン氏による
と、処分を受ける選手や組織の数は年々増加して
いるそうです。

英国放送協会(BBC)によれば、この調査費用は
およそ2300万ユーロ(約28億6,355万円!)も
かかったそう。

3年にわたる調査だもんね。

けど、100人以上の選手、ブックメーカー、その
他外部専門家などとのヒアリングを行ったけど、
証拠は見つからなかったし、4大大会や、賞金の
多いATP大会およびWTA大会に広がっていると
された問題は認定されなかったんです。

ただ同委員会は、これまでの各協会による調査は
部分的に「不十分」であり、「効果がない」とも
認め、現行の措置は深刻な問題に対処するには
適していないとしました。

素人が読むと「何にもわからなかったんじゃん!」
てな結果ですが…

不正は特に、ATP(男子プロテニス協会)や
WTA(女子テニス協会)の下位の試合に多く
特に男子部門で顕著だそうで、
「高潔性に反する重大な行為の横行」が見られる
と報告書にあるとのことなので、
「証拠はないけどある」と言ってるってこと?

 

不正試合や不正賭博に対処する提案

報告書で「テニス界が確実に実行すべき」と勧告
されているのは、

  • 賭博関連の不正を減らすためのライブデータ販売の制限
  • ベッティング事業者からのスポンサー料受け取りの禁止
  • TIUの抜本的な改革(人員と予算を増やす)

 

その上で
「現在直面している問題に対処する簡単な解決策
や万能薬は存在しない」
と述べられています。

それよりも必要なのは、テニス界が抱える問題の根本原因に対処する処置だ。
すなわち、ベッティング市場の現場への呼び掛けや制限に加え、インテグリティーの侵害を阻止・防止したり、実際に問題が発生した時に検出・処罰したりするシステムを改善することだ。

 

● 男子プロテニス協会(ATP)、
● 女子テニス協会(WTA)、
● 国際テニス連盟(ITF)、
● 4大大会(グランドスラム)
の主催者は共同で

われわれはすでに、2018年4月に発表されたIRPの中間報告書で示されていた草案に基本合意しており、調査委員会による最終提案を速やかに実施するため、共同していくつもりだ。

と述べ、例えば、ライブスコアサービスの販売を
禁止することで、当該試合を対象としたインター
ネット賭博を難しくするとしているそうです。

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不正をするわけ

そもそもなぜ下位の試合に出場している選手に
不正が多いかといえば、世界中のテニス選手が
何人いるかは知らないけど、プロレベルの大会に
出ている選手の数は約1万4000人くらいらしい。

でも獲得賞金がないプレーヤーが全体の半数以上
収支が合うテニス選手は250人〜350人にすぎない
というんです。

どんなスポーツでも同じかもね。

生活苦に喘いでいてそれでもテニスをやりたい、
っていう時、八百長を持ちかけられたら…ヤバい。

日本でトップでも、世界ではやっとスタータライン
に立った、ってとこらしい。
厳しい現実。

 

処分は?

出場停止罰金、あるいはその両方。
永久出場停止になると、もう選手ではいられなく
なります。

これは永久追放という重い処分。
日本人選手でもこれを食らった人がいます。

三橋淳という現在29歳の元選手。
2017年5月16日、TIUにより、日本人初の永久資格
停止
と罰金5万ドル(約550万円)の処分を受けま
した。

4つもの不正認定を受けた上にTIUの調査にも全く
協力しなかったことで、最初から重い処分になって
しまったのです。

怖くて出頭できなかったのかな。

 

これまでに処分を受けた選手たち

外国人選手で、これまでに処分を受けた選手には
どんな人がいるのでしょうか。
分かった範囲でまとめておきます。

なお、2018年に永久追放となった選手は8人で、
過去最多だったとのこと。

  • マルティンバッサロ・アルグエロ(アルゼンチン)
    処分なしだが、この選手とダビデンコの調査で、不正監視機関が設置された。
  • ニコライダビデンコ(37歳・ロシア)

    処分なしだが、この選手とアルグエロの調査で、不正監視機関が設置された。
    2014年全仏オープンが最後の出場になり10月に現役引退を発表。

  • ウォルタートル・センディ(イタリア)
    画像はこちら
    出場停止6ヶ月・罰金60万円
  • G・ガリムベルティ(イタリア)
    6週間〜9ヶ月の出場停止
  • アレッシオ・ディマウロ(イタリア)
    画像はこちら
    6週間〜9ヶ月の出場停止
  • デビッドサビッチ(セルビア)
    画像はこちら
    永久追放
  • F・ルッジ(イタリア)
  • ダニエルコーレラー(オーストリア)
    画像はこちら
    永久追放
  • アンドレイクマンツォフ(ロシア)
    永久追放
  • エリールゼ(フランス)
    出場停止6ヶ月・罰金60万円
  • コンスタンティノス・ミコス(ギリシャ)/ 2017年5月
    4つの八百長事件で有罪判決を受け、永久追放
    2013年11月、ギリシャ・レティムノで行われた「ギリシャF20フーチャーズ」の大会で、アレクサンドロス・ヤクポビッチ(ギリシャ)に、金と引き換えに指定のセットとゲームを落とすことを持ちかけていた。
    またギャンブルのアカウントを2つ保持し、2012年から2013年12月までの間にテニスの試合に賭けていたことが判明している。
    自己最高は2014年の933位。
  • アレクサンドロス・ヤクポビッチ(ギリシャ)/2015年12月
    永久追放
  • ニコラス・キケル(25歳・アルゼンチン)/ 2018年5月

    6年間の出場停止と罰金2万5000ドル(約275万円
    世界ランキング100位。
    自身最高は78位(2017年6月)。
    2018年は4大大会(グランドスラム)の全豪オープンテニスとマスターズ1000のBNPパリバ・オープンで3回戦に進出していた。

  • カリム・ホサン(24歳・エジプト)/ 2018年7月
    永久追放と1万5000ドルの罰金
    賭けを容易にするために内部情報を提供していたこと、2013年から2017年にITF(国際テニス連盟)の大会における不正なアプローチを報告しなかったことなどを含む「16」の不正の罪で有罪とされた。
  • ダニエレブラッチアリ(40歳・イタリア)/ 2018年11月

    永久追放と罰金25万ドル(約2800万円)
    ダブルスの世界ランキング95位。
    2011年4月のバルセロナ・オープンで、八百長とそれに付随する違反・周囲を促していたことも発覚し、永久追放とされていたが12か月に短縮されていた。

  • ポティートスタラーチェ(37歳・イタリア)/ 2018年11月
    画像はこちら
    10年間の資格停止と10万ドル(約1130万円)の罰金
    シングルスは最高27位、ダブルスは40位の選手
    2011年のバルセロナ・オープン(シングルス)で違反が認定され永久追放になっていたが、同年に解除されていた。

 

その辺りを詳しく見ていき、これからの対策も
探ってみます。

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プロテニスプレイヤーについて

何人いるの?

手をのばしてボールを打ち返そうとラケットに当てたテニス選手

プロテニスの組織である、ATP(男子プロテニス
協会)とWTA(女子テニス協会)シングルスのランキ
ングに何人載っているかというと、
2018/11/30現在、男子:2057人、女子:1285人
(男子の2057位は日本の脇田俊輔選手)

最下位付近のATPポイント数は男子で1、女子は3。
現在の保有ポイント数が0の、つまりランキング
がつかない選手がほかに大勢いるようです。

 

収入は?

2013年、国際テニス連盟(ITF)の委託で
英キングストン大学が行った調査です。

回答したのは男子選手が8874人、
女子選手が4862人。

  • プロ選手1万3736人のうち、テニスの収入で費用を賄えている人はわずか10%
  • 45%はテニスから得ている収入がゼロ
    このうち試合で全く賞金を得ていない選手は男子3896人、女子2212人
  • 試合出場コストと出場給が見合っている、つまり収支の帳尻が合う選手のランキングは男子は336位、女子が253位
  • 男子のランキングトップ1%(トップ50人)賞金総額1億1300万ポンド(約190億円)の計6割を獲得
  • 女子ではトップ50人が賞金総額8400万ポンド(約140億円)の51%を獲得
  • トップ50位以内の選手たちは男女ともに、年間平均70万ポンド(約1億2000万円)をツアーで獲得。
  • 51-100位の選手たちの年間ツアー賞金は平均14万ポンド(約2400万円)超
  • 101-250位平均5万9500ポンド(約1000万円)
  • 251-500位の選手たちの年収は1万1200ポンド(約190万円)
  • テニス大会出場にかかる2013年の年間経費(旅費、食費、宿泊費など)は男子選手の場合2万7100ポンド(約460万円)、女子は2万8100ポンド(約480万円)

 

プロとして生計をたてられている選手は
たった600名!

厳しいねぇェ!
どんなスポーツ、いやスポーツに限らずプロの
世界はこうかもしれないけど。

さらに選手の高齢化が進んでいるとのこと。

プロになってからトップ100入りするまでの
期間がどんどん伸びてきている。

つまりジュニアからプロへの移行が困難
なってきている現実が明らかに。

2019年からはこうなる!

ITFは、プロレベルで競技している1万4000人
いう人数が多すぎるとして、ジュニアからプロ
への移行や、より手ごろにプレーできる環境、
そして大会費用の問題に対応するには、抜本的
な変革が必要だとしていました。

そしてプロ選手の数を男女各750人(計1500人
に減らすとともに、2019年から新たに
トランジション・ツアー(Transition Tour)
導入する改革案を承認しました。

 

ITFトランジションツアー

https://twitter.com/ITF_Tennis/status/1084010091005857792

2019年の ATP/WTA ランキングと ITTF 世界ランキング (移行ツアーランキング) からの各ツアーで2つのランキングがあります。ITTF の世界ランキングポイントは、男性のための $ 25K + $ 15k イベントと女性のための $ 15k イベントで授与されます。ATP ポイントの少量は $ 25Ks で授与されます。

 

現在は18歳以下のジュニアのポイントと、
ATPやWTAのプロのポイントがありますが、
ITFエントリーポイントは、いわばその中間に
位置づけられるポイント制。

これまでプロ選手の入り口であった
「ITFプロサーキット」の一部を分離し、
「ITFトランジションツアー」を新設、その中で
適用されるんだそうです。

出場選手には、「ITFエントリーポイント」
付与され、ATPやWTAのポイントは付与されま
せん

男女とも多くの選手が「ITFプロサーキット」
「ITFトランジションツアー」両方の大会に出場
し、ATPやWTAのポイントとITFエントリーポイ
ントの両方を獲得することになります。

よって、「ATPまたはWTAランキング」
「ITFエントリーポイントのランキング」の両方
を持つことになります。

  • 女子では、賞金総額2万500ドル以上の大会はITFプロサーキットに属し、WTAポイントのみが付与されることに決まったそう。
  • 男子は、2019年は2万5000ドルのITFプロサーキットの大会においても、ITFエントリーポイントを付与。
    ATPポイントは、準決勝以上に勝ち残った選手にのみに付与。
    チャレンジャーツアーの予選でも、ITFとATPの両方のポイントが付与される。
    2020年からは、2万5000ドルの大会もITFトランジションサーキットに組み込まれ、ITFエントリーポイントのみが付与されることになる予定。

なんか複雑そう…

プロサーキットの手前にトランジションツアー
を設定し、プロとは別のポイントシステムを
導入することで、強い選手以外はプロ大会に
出場することができなくなるわけです。

強い選手であればより効率的に次の段階へと
進んでいけるようになるんです。

要は人数を減らしたいための制度。

でもこれってテニス選手がプロとして生計を
立てることができるようにするためのもの
なんだよね?

ITFトランジションツアーでは、大会開催の基準
をゆるめてコストを減らし、各国でローカルでの
大会開催を促すことで、選手がより少ないコスト
で大会に参加でき、結果収入も増えることになる
ことを見込んでいるようです。

2018/12/1現在、ATPやWTAのランキングに載る
選手数は計約3000名ですが、2019年には試算通り、
半数の約1500名に減る見込みとのこと。

2019年はなにかと混乱しそうですね。

大会を見る方は、その混乱ぶりを楽しむことも
できますが、ふるい落とされるかもしれない選手
は焦っているだろうなあ。

テニス八百長で逮捕されたのは誰?日本人も?スター選手のコメント!

2019.01.13

まとめ

「ITFトランジションツアー」って、会社の
「人員削減」と同じじゃないかな。

削減された選手たちは、その後の人生の方向転換
を否応無く迫られます。

どういうことになるんでしょう。
人ごととは思えないんだよね…

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